日本語教師のひろです(/・ω・)/
今日は、
日本人も間違えている文法
できなそう VS できなさそう
について、書きたいと思います。
というのも、
「~そうにありませんね。 」を、
初めて勉強したクラスの
学生の宿題をチェックしていたら
問題 今年は雪が降っていないので、スキーは( )ね。
解答例は、
スキーは( できそうにありません )ね。
ですが、
スキーは( できなさそうです )ね。
と、解答している学生が多く
「あれ?できなさそうで合っているんだっけ?」
と、自分の日本語が不安になったので
この記事を書くことにしました(><)
先に結論からいいますと、
「できなそう」
が文法的には正解で、
できなさそうは間違いです。
ですが、
「できなさそう」は、
所謂、「さ入れ言葉」と呼ばれていて
多くの日本人が無意識に使っているため
こちらも今では、許容とされています。
実は、私も「さ入れ」のほうが言いやすい派です(´・ω・)
みなさんは、どうでしょう?(´・ω・)
おそらく、日本人の話し言葉から覚えた学生たちが
( できなさそうです )ね。
と、解答を書いたのでしょう。
文法をルールに則って勉強する学生たちには、
ちょっと問題があるような気がしますが(´・ω・)
そもそもなぜ「さ」を入れてしまうのか、
ということですが、
これは形容詞のない形(否定形)を、
「そうです」に接続してみると分かります。
「寒い」のない形 「寒くない」を 「そうです」の形にすると、、、
寒くなさそうです。
「なさそう」 の形になりましたね(/・ω・)/
寒くなそう とは言いませんよね(´・ω・)
つまり、
形容詞のない形 と 動詞のない形 との混同による
間違いから「さ入れ言葉」が生まれているわけですね。
ちなみに、動詞のない形
例えば
「できない」の 「ない」 の部分は助動詞と呼ばれる品詞です(´・ω・)
それでは、
品詞ごとにまとめてみましょう(/・ω・)/
・動詞のない形 + そうです
できない + そうです = できなそうです
降らない + そうです = 降らなそうです
帰らない + そうです = 帰らなそうです
間に合わない + そうです = 間に合わなそうです
「い」 を なくして 「そうです」
違和感を感じる人も少なくないはず(´・ω・)
実際、私の周りの人に聞いてみても
「さ」を入れるほうが自然だ
という意見の方が多かったです(´・ω・)
・形容詞のない形 + そうです
寒くない + そうです = 寒くなさそうです
おいしくない + そうです = おいしくなさそう
元気じゃない + そうです = 元気じゃなさそう
「い」 を 「さ」 に変えて 「そうです」
*形は「~ない」だが、「さ」が入らない形容詞
危ない + そうです = 危なそう
少ない + そうです = 少なそう
汚い + そうです = 汚そう
(これは「元の形があって、ない形にしたもの」ではないので注意しましょう)
どうでしょう、なんとなく違いがわかりましたか(´・ω・)?
日本人でも意外と文法を間違えていたりします。
私もまだまだ、学生と一緒に日本語を学ぶ必要があるようです。
みなさんの意見や感想
お待ちしております(/・ω・)/
駄文・長文失礼致しました(´・ω・)
読んでいただき、ありがとうございました。
P.S
最近、競技クイズにはまりつつあり
よく出る問題「ベタ問」をまとめた記事を書いています。
まだ、羅列しているだけですが(´・ω・)
こちらもよければ見てください(/・ω・)/
くいずのじかん